【北海道介護福祉道場 あかい花代表 菊地雅洋】
2027年度の介護保険制度改正に向けた議論を進めている社会保障審議会の介護保険部会の2月20日の審議では、介護支援専門員(以下、ケアマネ)が不足する深刻な現状が議論の俎上に上がった。(参照:第117回社会保障審議会介護保険部会の資料)
この日示された同部会の資料では、高齢者数がピークを迎える40年ごろに向けて想定される地域での相談支援の在り方の中で、「現在のケアマネジャーの年齢構成等を踏まえると、10年以内には、ケアマネジャーの担い手は急激に減少していくことが見込まれ、幅広い世代に対する人材確保・定着支援に向けて、様々な取組を総合的に実施することが必要」と問題提起した上で(資料45ページ)、ケアマネの職責に見合う処遇の確保や業務範囲の整理、ICTの活用、法定研修の見直しを論点として挙げている(同85ページ)。
制度改正に向けた議論は24年12月23日から本格化しているが、この早い段階でケアマネの処遇改善が論じられるのは過去にないことだ。それだけケアマネ不足が深刻化しているということだろう。現役ケアマネの高齢化は私も肌で感じている。今年に介護保険の1号被保険者になる私が、
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